HOME 決算/確定申告 青色申告を簡単に!無料ツールの種類と選び方のポイント
決算/確定申告 2020/01/07

青色申告を簡単に!無料ツールの種類と選び方のポイント

この記事をシェアする
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

年が明け、確定申告の準備を始めるという人もいるのではないでしょうか。確定申告には青色申告、白色申告という二つの方法がありますが、メリットがたくさんあることから、ほとんどの企業が青色申告を採用しています。
また、個人事業主やフリーランスであっても「最大65万円の控除」を受けるために青色申告を採用する人が増えてきました。ただし、青色申告は白色申告に比べて処理が複雑です。 そこで今回は、青色申告の申告方法と、資料作成から申請までを無料でサポートしてくれるツールを紹介します。既に毎年、青色申告を行っている人も、経理の基礎知識として改めてチェックしてみてください。

青色申告と白色申告

先述の通り、確定申告には二つの申告方法があります。青色申告は法人、個人ともに節税効果に優れていますが、決算書の提出が必須です。一方で白色申告は処理が簡単であるものの、節税効果が極めて薄いというデメリットがあります。

■青色申告と白色申告の違い(法人の場合)
  青色申告 白色申告
赤字の繰り越し 9年間 なし
一括の経費計上 30万円未満まで計上可 10万円未満まで計上可
提出する決算書 青色申告決算書 収支内訳書
自宅の光熱費や家賃など 会社名義であれば経費として認められる 根拠に加えて、「業務・仕事の割合が50%を超えている家事関連費」のみ可能

■青色申告と白色申告の違い(個人・フリーランスの場合)
  青色申告 白色申告
特別控除(所得税) あり(10万円・65万円) なし
親族への人件費 経費として計上可 なし
自宅の光熱費や家賃など 根拠があれば計上可 根拠に加えて、「業務・仕事の割合が50%を超えている家事関連費」のみ可能
一括の経費計上 30万円未満まで計上可 10万円未満まで計上可
赤字の繰り越し 3年間 なし
提出する決算書 青色申告決算書 収支内訳書
承認手続き あり なし
帳簿の作成 必要(主要簿) 不要

青色申告の難関は複式簿記

個人事業主やフリーランスが、青色申告における最大のメリットである「最大65万円の控除」を受けるためには、複式簿記という形式で帳簿を作成する必要があります。

複式簿記
1つの取引における金額を、取引の原因と結果の観点から借方と貸方に振り分け、複数の勘定科目を用いて仕訳する記帳方法を複式簿記といいます。
主要簿である「総勘定元帳」、「仕訳帳」のほか、必要に応じて「現金出納帳」、「預金出納帳」、「売掛帳」といった補助簿を作成し、それぞれ記帳します。

複式簿記の作成は複雑であるため、不慣れだと記入漏れや誤記入の懸念が大きくなります。万が一、税務調査が入った際にミスが明らかになり、それが調査官に「悪質な不正」と判断されれば、重加算税などのペナルティが課されることもあります。なお、申告方法の違いによって税務調査の対象となる確率に差はありません。

上記のようなリスクや負担をなくすため、通常の企業であれば税理士や会計士に青色申告の作成、申告を委託するケースは珍しくありません。顧問としての契約でなくとも青色申告の処理のみ請け負ってくれるサービスもあります。ただし、個人事業主やフリーランス、小規模の企業にとっては、その費用もなるべく抑えたいという場合もあるでしょう。
そこで活用したいのが、無料ツールを使った青色申告です。

無料で青色申告ができるツール

■ツールその1:エクセル
青色申告の資料作成に活用できる最も身近なツールがMicrosoft Office Excel(以下、エクセル)です。本人のスキルと努力次第で、主要簿だけでなく、税務署に提出する「青色申告決算書」まで作成できるので、このツール一つで作業を完結できるとも言えます。仕訳帳や総勘定元帳などのフォーマットをインターネットからダウンロードすることも可能です。
ただし入手したフォーマットをうまく活用するには、マクロのプログラムなど、専門知識を駆使する必要があります。そのため、一般的にエクセルを利用した青色申告は難しいと考えられています。

■ツールその2:無料会計ソフト
完全無料で仕訳帳や総勘定元帳を作成する会計ソフトも存在しています。これらのソフトは永久無料で使える代わりに、機能が充実していない、サポートが乏しい、広告表示が消えない、などのデメリットがあります。例えば制度や税率が変更された場合など、最新の情報にアップデートされるのが遅れることもあるので、間違った結果を申告しないよう注意しなければなりません。
簿記の知識があり、作業の効率化を図りたいという人は、検索サイトで検索のうえ、自身に合ったツールを探してみてください。

■ツールその3:会計ソフトの無料キャンペーン・体験版
今回紹介する中で最もおすすめなのが、有料の会計ソフトやクラウドサービスの無料キャンペーン、体験版の利用です。
例えば、ミロク情報サービスの「かんたん!青色申告」の場合は下記のような特長があります。

ミロク情報サービスの「かんたん!青色申告」の特長
  • 頻出する取引の摘要や伝票を辞書に登録することで、いつでも呼び出すことができる
  • どの勘定科目を使うか迷った際に、一般的な仕訳事例を調べるための補助機能がある
  • 取引を帳簿に入力すると、関連する他の帳簿にも自動的に反映される
  • ウィンドウを開いたり閉じたりしなくても、複数の帳簿を直感的に切り替えて作業できる
  • 銀行口座・クレジットカードの入出金明細を帳簿に自動で取り込める

30日間、無料ですべての機能が使えるので一度試してみてください。
他にも、クラウド会計の中には契約の初年度を無料としているソフトもあります。
ただしいずれも、期間が終了すれば有料となってしまいますので、利用規約をよく読み、うまく活用できるようにしてください。

以上で紹介したツールは、どれも一長一短あります。自身のスキルや経済状況によって活用しやすいツールは違ってくると思いますので、まずは一度利用してみて、自分に合ったツールを見つけてみてください。

※関連サイト:ミロク情報サービス「無料体験版|MJSかんたん!シリーズ」
**********

本文の通り、無料ツールを使えば誰でも青色申告をすることは可能です。しかし、普段の事業に加えて経理処理を行うことになりますので、負担が大きくなる覚悟をする必要はあります。経理業務に力を入れるあまりに本業がおろそかになっては本末転倒です。最終的には有料ツールの導入や税理士との契約も検討するということを視野に入れながら、まずは無料のツールを試してみてください。

この記事をシェアする
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
人気記事ランキング - Popular Posts -
記事カテゴリー一覧 - Categories -
関連サイト - Related Sites -

経理ドリブンの無料メルマガに登録