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管理会計 2017/06/27

経理は社長の作戦参謀!?名著に学ぶ「できる経理マン」の習慣

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様々な産業がテクノロジーの影響を受け、その業態が大きく変わろうとしています。経理の世界も同様です。
これまでのように黙々と会計処理に追われているだけでは、近い将来淘汰される可能性も十分にあります。この変革期を乗り切り、本当に必要とされる経理マンになるためには何が必要なのでしょうか。
名著『「できる経理マン」と「ダメ経理マン」の習慣』(著者:佐藤昭一)から、そのエッセンスを学びたいと思います。

経理は社内のサービス業

かつてご自身もダメな経理マンだったと言う著者の佐藤税理士。
今や著作も多数もつ人気税理士となったわけですが、その過程で気づいた基本的な考え方のひとつが「経理は社内サービス業なので、いつも謙虚でいるべき」という姿勢です。

その理由として、これからの経理は会計処理だけでなく、社内の他部門とコミュニケーションを図り、どう貢献していくかを考える習慣をつける必要がある。そのための基本姿勢が「経理は社内サービス業」という認識なのです。

サービスを提供するのは、経営層や他部門の社員です。サービス業ですから、顧客満足度を高めなければなりません。そのために著者が最も大切だと力説するのがコミュニケーション能力です。そのために相手の立場になって考える習慣をつけること。普段から相手の依頼を快く引き受けることで信頼関係を構築していくことをすすめています。

情報共有で信頼関係を構築

「他部門から会社の数字データを求められた時は信頼構築のチャンス」と佐藤税理士は言います。会社の数字データは経理部門が把握していますが、他部門で望んでいるデータ形式とは違うケースもあります。
例えば営業部から営業社員ごとの粗利データが欲しいと言われた場合は、たとえ社員ごとのデータはなくても率先して作成して情報提供するべきだと説きます。

「できる経理マン」として周囲から評価が高まるのは、数字で会社のことを語れる時。情報提供は、その最大のチャンスです。情報の共有を通じて一度信頼関係が築けると、他部門から同様の依頼が来るようになるとのこと。情報をどこまで公開していいかを留意しながら、適宜情報共有を行い様々な社内部門に貢献していくよう心がけたいものです。

最も大切な顧客は社長

経理にとって、最も大切な顧客は社長です。自社の社長は今どのような経営課題を抱えているのか、その課題に対して経理が貢献できることはなにか。それを常日頃から考え、社長の抱えている経営上の問題を共有できるようにすることが大切です。
できる経理は、社長に頼りにされる参謀。これは同書の要諦でもあり、経理担当にとっての大きな目標と言えます。

目標に近づくために、何が必要なのでしょうか。
「例えば、新規事業に進出するか否かの意思決定に苦慮している社長には、新しい事業分野に進んだ場合の予想損益を複数の可能性を考慮しながらシミュレーションする。もちろん何もやらない場合の損益もシミュレーションして社長に提案します。」と、佐藤税理士は言います。
経理には、社長が意思決定するための複数の選択肢を、客観的な数字を使って出すことが求められているのです。

銀行への報告資料で存在感を示す

銀行との付き合いにおいても経理の存在が物を言います。
佐藤税理士は、銀行から言われる前に、社長と経理担当が自ら足を運び決算報告することを推奨します。その際は、決算報告資料は経理がつくり、説明は社長にしてもらうと財務に強い社長というイメージを醸成できるそうです。

業績の悪い時は、決算報告も乗り気にはなれないと思いますが、そんな時こそ経理の存在感が光ります。
経理が業績悪化の理由を分析し、来期以降どのような施策で業績を回復させるのかを社長からヒアリングします。その施策を実施した結果として、来期の決算書のどの項目に影響が出てくるのかを説明する資料を作成します。

例えば、「来期は人件費を2割カットする」という施策を社長からヒアリングしたのであれば、経理は給与を減らすだけでなく、関連する社会保険料や通勤費、営業経費などもカットし、割増退職金の支払いも考慮して詳細な予算決算書を作成します。この細かな数字の調整が経理の腕の見せ所となるのです。
ぜひ、社長の会計参謀を目指して実践してみてください。
**********
『「できる経理マン」と「ダメ経理マン」の習慣』の中から、エッセンスを凝縮してご紹介しました。
本書の冒頭に書いてあることですが、これまで数百人の経理マンと会っている著者の実感として、「ダメ経理マン」というのはほとんど存在しないそうです。
一方で、「できる経理マン」というのも希少で、そつなくこなすけど何か物足りないという経理が一般的なのだそう。
経理は毎日同じ作業の繰り返しが多い仕事です。そうした中でいつのまにか経理という仕事はこんなもんだという固定観念ができやすいというのが著者の見解です。しかし、これからはそつなくこなすだけでは「ダメ経理マン」です。
毎日の習慣を変え、社長の頼れる参謀になれるよう意識を改革していきましょう。
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