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会計処理 2017/11/21

そのケース、経費で落とせるの?接待交際費編

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様々なシーンを題材に「経費で落とせるの」という問題を出題する新シリーズ、第6弾は接待交際費編です。経理担当者要チェック!社内の他部署やクライアント先から質問されたと思って気軽にチャレンジしてみてください。

接待交際費とは?

国税庁によると、接待交際費とは「法人がその得意先、仕入先、その他事業に関係ある者等に対する接待、供応、慰安、贈答その他これらに類する行為のために支出する費用」と規定されています。わかりやすく言うと、仕事上の付き合いのある人に対する飲食、旅行、観劇などを通じてのおもてなし。さらに、お中元・お歳暮、祝い金・香典などが該当します。接待交際費の損金不算入制度(経費として落とせるか否か)は、平成26年度の法改正により以下のように定められています。

資本金 or 出資金
(事業年度終了日時点)
損金算入(経費として落とせる)できる金額
1億円以下
(5億円以上の法人の
完全子会社は除外)
年間飲食費800万円まで損金算入可能、
もしくは飲食に要する費用の50%を経費とし、それ以上は経費にならない
それ以外 飲食に要する費用の50%を経費とし、それ以上は経費にならない

ケース1
取引先の社長と自社の担当者も交えて打ち上げ。
これは、接待交際費になるの?

大きなプロジェクトが終了したので、取引先の社長と担当者を招待して打ち上げを行いました。自社の担当者も交えての飲み会ですが、これは接待交際費になるのでしょうか?
気になる答えは…
○ 接待交際費になります!
社員が交じっての打ち上げでも接待交際費に該当します。ちなみに一人あたりの飲食費が5,000円以下の場合は、会議費として計上することもできます。どちらに仕訳するかは会社の方針によりますが、接待交際費の損金算入額は上限があるので、あえて会議費とする手もあります。

POINT!
自社の社員が入った打ち上げも接待交際費になる

ケース2
取引先を招待して社長の自宅で懇親会を開催。
これは、接待交際費になるの?

スマホで気軽にケータリングサービスを利用できる時代。自宅や社内で懇親会・パーティを開くケースも増えています。そこで、社長の自宅に取引先を招いての懇親会を開催しました。これは、接待交際費になるのでしょうか?
気になる答えは…
○ 接待交際費になります!
接待交際費として経費になるかどうかの観点は、場所ではなく目的です。つまり、家族や友人ではなく仕事の関係者を招いた、仕事の一貫としてのパーティなのかという点です。ただし、社長の自宅や自宅付近が会場だとプライベートなパーティと疑われる可能性があります。招待メールや参加者リストを残しておいた方が良いでしょう。

POINT!
接待交際費は、場所より目的が観点になる

ケース3
取引先との会議にメンバーで食べるケーキを持参。
これは、接待交際費になるの?

取引先との定例会議に出席しているのですが、毎回長時間に及び出席メンバーは疲れ果ててしまいます。そこで、合間にエネルギーを補給できるようケーキやチョコレートを買って持参することにしました。これは、接待交際費になるのでしょうか?
気になる答えは…
× 接待交際費になりません!
手土産や贈答品は一般的に接待交際費になるイメージがありますが、この場合は会議費として計上するのが妥当です。仕訳のポイントは、やはり目的です。会議をスムーズに進行させるための差し入れなので会議費。後ほどみんなで食べてくださいと、菓子折りを持参するケースなら接待交際費となります。

POINT!
何のための差し入れかで仕訳が変わる
**********
接待交際費は、たびたび法改正が行われる上、解釈が難しい経費です。本文で紹介した通り、資本金または出資金が1億円以下(事業年度終了日時点)の法人は、損金算入の計算方法を選ぶことができ、どちらを選択するかで経費の額が大きく変わるケースもあります。経理担当としてしっかりチェックしたいところです。また、現在の損金不算入制度の適用期限は平成30年3月31日までとなっています。
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