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ITクラウド 2020/05/26

画像付きで徹底解説!クラウド会計ソフトで財務報告書を作成する多様なメリットとは

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会計ソフトで注目されがちなメリットと言えば、日次作業や月次作業の負担軽減ですが、あまり脚光を浴びないものの、経理担当者の大きな助けとなるのが「財務報告書」の作成です。これをうまく活用すれば、効果的な管理会計を行うこともできます。 今回は、会計ソフトメーカーであるミロク情報サービスの南波彰宏課長にご協力いただき、同社が提供するクラウド会計ソフト「かんたんクラウド会計」を例に、財務報告書の確認方法などについて伺いました。

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PROFILE

南波彰宏(なんばのりひろ)課長

株式会社ミロク情報サービス南波彰宏課長

株式会社ミロク情報サービス営業推進部課長。その道20年のベテランで「かんたんクラウド」などのクラウド会計のプロフェッショナル。会計ソフトの販売員として、事業者・税理士の両方に会計ソフトを販売してきた経験から、財務報告書を生かすためのクラウド会計ソフトの使い方について教えてもらいました。

会計ソフトなら手軽に財務分析することができる

会計ソフトの導入を検討する事業者は、決算に関する処理を目的にしていることが多々ありますが、実際に活用すべきなのはそれだけではありません。クラウド会計ソフトは、財務報告書などから経営の弱みを把握して改善する、管理会計ツールとしても非常に有効なのです。

正しく仕訳入力できていれば、年次、月次だけでなく、リアルタイムの財務報告書がいつでもどこでも確認できます。例えば、かんたんクラウドの場合、ホーム画面から月次管理表、財務報告書の2クリックだけで貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)を見ることができます。

■ホーム画面


■財務報告書(貸借対照表)


このように手軽にデータを確認できる環境づくりは、経営において非常に重要です。決算データを書面で保管したり、顧問税理士に預けている状態ではリアルタイムに「今使っていいお金がいくらあるのか」を把握することは難しいのです。会計ソフトを利用している人の中には、これら月次の財務報告書を確認し、以下のような確認・検討に役立てているケースがたくさんあります。

  • 売上高、原価、販管費から、現在の損益が前年や前月と比較して良くなっているのか
  • 売上の推移や費用の内訳から、どこをどの程度改善すれば経営が安定するか
  • 当月の支払いにおける残高は足りているか、設備投資などに回せるお金はどのくらいあるか

会計ソフトならデータを自動で紐づけられる

財務報告書から情報を読み取る際は、ひとつひとつの仕訳まで遡って勘定科目ごとの詳細を調べなくてはならないケースもあります。そういった場合でも会計ソフトであればスピーディーに確認できます。


■商品売上高をクリック

■当月の詳細な情報にドリルダウン

このように、その月の取引先、科目名、金額などを一目で把握できます。
経理業務の効率化だけでなく、会計を計画的な経営のための武器として活用することで、会計ソフト導入のメリットは各段に増すことになります。

会計ソフトなら複雑なデータも自動生成される

会計ソフトを利用することで、自動作成される資料も多数あります。例えば、「推移財務報告書」「比較財務報告書」「四半期比較財務報告書」のような、Excelや手書きでは大変な労力がかかる集計資料も自動的に作成されます。それぞれの資料は以下のように活用できます。

推移財務報告書
期首から当月までの実績を科目別に示した資料で、年度計画の営業費、純利益などの進捗管理に役立ちます。
比較財務報告書と併せて、目標と予算の差異分析に活用することで、年次予算の見直しや、課題発生時の迅速な対応につながります。

比較財務報告書
利益や売上高などの数値を、前期のデータや予算などと比較する報告書です。
予算計画の適正数値や目標の達成率などを、より細かな視点で把握できるほか、前年と比較した年次決算の着地見込み予想も立てられるので、必要な科目に応じた対策を打ちやすくなります。

四半期比較財務報告書
1会計期間を第1~第4に区分し、予算の達成率や前期との比較を科目別に明らかにした資料です。
月次決算での予実管理が難しい場合などに、四半期(3カ月)や上下半期(6カ月)ごとの目標の進捗管理および対策を考案する際に活用できます。

以下では「かんたんクラウド」での推移財務報告書の確認方法を説明します。

■ホーム画面から推移財務報告書へ

■範囲を選択(4月と6月をクリック)


■指定した期間内の詳細もダブルクリックでドリルダウン


このように、作成の手間をかけず即時にデータを確認できるため、経営計画や課題解決の検討に集中することができます。

※関連サイト:会計ソフトがはじめてでもわかりやすい!「かんたんクラウド」
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クラウド会計ソフトを利用すれば、手軽で簡単に、優れたデータを利用できることがおわかりいただけたかと思います。仕訳入力のためだけにソフトを利用するのはもったいないことで、経営分析に利用してこそ、クラウド会計ソフトの真価が発揮されるのです。
現在クラウド会計ソフトの導入を検討している人は、確定申告以外の活用方法にも目を向けて、自社に合ったソフトを探してみてください。

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