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管理会計 2017/02/23

経理担当が社長の右腕になるための
管理会計基礎知識

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会計は大きく財務会計と管理会計に分けられます。
複雑化を極める現代のビジネスに求められるのは、断然管理会計となります。
管理会計とはどんなものなのでしょうか。そもそも財務会計とはどんな違いがあるのでしょうか。
今回は、管理会計の基礎知識をご紹介します。
あらゆる経営に役立つ管理会計について学び、社長の右腕となるべく信頼される経理マンとしての第一歩を踏み出しましょう。

財務会計は、外部に公表するための会計

財務会計は、外部に公表するための会計
財務会計とは、簡単にいうと企業活動の成果を外部に報告することを第一の目的とした会計です。
PL・BS・キャッシュフローなどの財務諸表を通じて、企業活動の成果を外部に開示するわけです。
従って、一定のルールに準じて財務諸表を作成することが財務会計の主な業務となります。

財務会計の歴史は古く、ベニスの商人の時代にその起源があるといわれています。
時は16世紀、当時の貿易商は船を調達し、雇用した乗組員を乗船させます。
そして、乗組員の中でも数字に強い人間に、長い航海の中で発生したすべてのお金の出入りを記録させます。
そして、港で待ち受けお金の出入りをチェックしたのです。

これが財務会計の始まりとされています。財務会計は、港で待っている貿易商(出資者)への報告です。
どのようなお金の出入りがあり、どれくらいの利益をあげたかを、貿易商が把握するためのもの。
そこには、航海の最中何があったか、乗組員はどんな対応したのか、という視点はありません。
財務会計の利用目的は、過去の業績の集計・報告であり、過去のデータの取りまとめといえます。

管理会計は、経営の重要な指針となる会計

一方、管理会計はマネジメントのための会計であり、意思決定と業績管理という2つの目的があります。
さきほどの航海の例えでいうと、天候や潮の流れを考慮して、どんな針路をとるべきかを決める。

さらに、船長以下乗組員の配置は最適か、大事な舵取りは誰にまかせるか、途中で潮目が変わった時の対処は、乗組員の士気は十分か、食料は足りているかなど、あらゆる側面の意思決定を行うための情報を提供する会計です。

もうひとつの目的が業績管理です。人は何を評価軸にするかで行動が変わります。
例えば、企業が売上げで業績を評価すれば、営業担当は少々コストをかけても売上げを伸ばすことに尽力します。
粗利で評価すれば、粗利が出る商品を売ろうとするでしょう。
航海に例えるなら、針路を正しくとることを評価するなら、乗組員は風向きや羅針盤を読む力を養うようになるでしょう。

このように、何を評価することで社員の行動が変わるという点に立脚すると、企業全体が目指す方向に合わせた評価軸を採用することが重要となります。
その評価軸を、数値を用いることで明確化していくのが管理会計の役割なのです。
意思決定と業績管理の重要な指針となる管理会計は、まさに経営の舵取りそのものといえるでしょう。


財務会計と管理会計の違い
財務会計 管理会計
誰に 外部の利害関係者 内部の経営管理者
何を 企業の利益 経営に役立つすべて
いつ 決算期ごと 必要なとき、いつでも
どのように 法律に従って 自由な形式で
内容の特徴は 過去の実績 現状及び将来の予想も
範囲 企業全体 細分化する
(出典:いっしょに税理士法人)

なぜ今、管理会計が求められるのか?

なぜ今、管理会計が求められるのか?
管理会計のメリットは、経営の状況を客観的にみられること。
例えばビジネスプランを構築していく際も、数値による定量的な検討事項、つまり価格や数量、コストなどの細分化された情報を加味することで、プランがより具体化でき、課題や可能性がみえてきます。
もちろん、ここで扱う数値は、過去の成果を報告するものではなく、将来を予測するためのデータです。

不確実性が渦巻く現代のビジネスにおいて、様々な局面で数値を用いたシミュレーションを行う意義は大きいといえるでしょう。
また、急速に進行するグローバル化への対応という点でも、国を越えた業績をフェアに評価できる管理会計のメリットは多大です。
経営に直結する管理会計を学ぶことは、これからの経理担当にとって大きな武器となることでしょう。


**********
以上。管理会計の基礎についてご紹介しました。
最後にこれからの経理担当にとって、管理会計が不可欠な要素となる理由をもうひとつ付け加えておきます。
それは、テクノロジーの進化によって、財務会計的な業務の価値がどんどん低下していくことが確実視されているからです。
テクノロジーに代替されるスキルではなく、経営に直結し社長から頼りにされる情報提供ができる人こそ、これからの時代に生き残ることができる経理担当といえます。
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