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人事/労務労務管理 2017/03/02

経理部門のストレスを解消!話題のアンガーマネジメントとは?

職場におけるストレスやハードワークが社会問題となっています。厚生労働省では、2015年の12月からストレスチェック制度の導入を企業に義務付けるなど、様々な対策に乗り出しています。
そうした中、ストレスや怒りを自然に鎮める手法として注目されているのがアンガーマネジメント。
年初から年度末にかけて多忙な日々が続く経理部門にとって、注目のストレス緩和策といえます。
今回は、日本アンガーマネジメント協会公認のファシリテーターで、「怒りを味方につける9つの習慣」などの著書をもつ瀬戸口仁氏に、誰でもできるアンガーマネジメントの簡単テクニックについて伝授していただきました。

アンガーマネジメントとは?

アンガーマネジメントとは?
アンガーマネジメントは、1970年代に介護の世界で活用されるようになったのが始まり。認知症の患者に対峙し多大なストレスを抱える介護士の心理的サポートを目的として注目されました。
その後、アメリカのスポーツ界に広がり、一般の人々の耳目を集めるに至っています。

「NFLでは、ルーキーイヤーにアンガーマネジメントの研修を受けるのが必須となっています。デッドボールを受けた打者が激高するシーンがよく見られるメジャーリーガーでも採用する球団が増え、成果をあげています。
プロテニスプレーヤーのロジャー・フェデラーも、アンガーマネジメンントを習得してランキングトップに上りつめたと言われています」と瀬戸口氏。

スポーツジャーナリストとしても活躍する瀬戸口氏は、1993年に渡米し13年間アメリカで取材活動を行ってきた方。
ニューヨークでメジャーリーグを中心に様々なスポーツ現場を取材する中で、アンガーマネジメントの広がりと成果を目のあたりにしてきたそうです。
プロスポーツの世界で数々の成果をあげたアンガーマネジメントは、その後ストレス過多といわれるアメリカのビジネスフィールドに飛び火し、近年日本でも注目されるようになりました。

多忙な経理部門にこそ必要。

多忙な経理部門にこそ必要
介護の世界で採用されたのが始まりとされるだけに、アンガーマネジメントはストレスの多い業界や部署でこそ、より大きな効果が期待できます。
そういう意味では、経理部門に最適なマネジメントといえるでしょう。

忙しい時期が集中する、ルーティンワークに時間を奪われる、細かな数字を扱い基本的にミスが許されない。
経理部門には、様々なストレスの種がはびこっています。業務だけでなく、他部門との連携や働きかけも多く、時には経営層にも進言する必要があるなど、社内の人間関係やコミュニケーションにも気を使わなければなりません。

そんな経理部門だからこそ活用したいアンガーマネジメントの基本、それは、怒りを抜くということ。
「怒りをためずに上手に抜いていくためのコツは、とにかく6秒間我慢すること」と瀬戸口氏。
怒りという感情は、基本的に瞬間的なもので6秒間我慢すれば、その噴出を抑えることができるということです。

プロが伝授する5つの簡単テク。

プロが伝授する5つの簡単テク
上司の嫌味や理不尽な態度についカッとなった時は、「6秒間我慢」を思い出すこと。これを基本に、プロが伝授するアンガーマネジメントの簡単テクニックをご紹介します。

①数字をカウントする
何でもいいので数字をカウントすることで怒りを意識の外に追い出します。例えば100から2つずつ数を減らしていく。
減らす数を増やすなどカウントを難しくすることで集中に負担をかけてもいいでしょう。数字じゃなくても、好きなサッカーチームのポジションや背番号のカウントでもOK。意識を何かに集中させることで6秒間怒りをやり過ごすテクニックです。

②3回深呼吸をする
怒っている時は呼吸が浅く速くなるなど、呼吸と感情は密接に関連しています。
呼吸を整えることで怒りを鎮めることが可能です。ゆっくり鼻から吸って口から吐き出す。
これを3回繰り返すと、だいたい6秒くらい経過しているものです。

③考えるのをやめる
怒りが沸いたら、とにかく考えるのをやめる。やめろ!ストップ!など、自分に強く命令するのがコツです。
最初は難しいかもしれませんが、「怒りを感じたらストップ!」と習慣化できたら非常に効果を発揮できます。

④他のものに集中する
怒りが噴出してき時、これを見れば鎮まるという暗示をかけておきます。
パソコンのデスクトップにスマイルアイコンやペットなどの写真を置き、怒りを感じた時にそれを集中して見るという習慣をつけましょう。

⑤その場を離れる
廊下に出たり、トイレに行ったり、社外に出たり、とにかくその場を離れてみる。気分を転換させ、怒りを意識の外に追い出すシンプルな方法です。

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アンガーマネジメントは、その名の通り怒りをコントロールする技術ということですが、怒りを否定しているわけではありません。
怒りはモチベーションの源にもなり、良い面も多々あります。
しかし、悪い面が多いのが事実。悪い怒りとは、モチベーションにつながるような自分に向けての怒りではなく、暴言や暴力など他人に向かう怒り。
この悪い怒りをためずに上手に抜いていく技術がアンガーマネジメント。
上記に紹介したテクニックの中から自分に合った方法をチョイスし、ぜひ、忙しい時期のストレス解消に活用してみてください。
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