なぜ3月?企業の決算月に3月が多い理由とは

事業年度は、1年以内であれば何月から何月までの期間にするか、企業ごとに決めることができます。その事業年度で最後の月が、本決算が行われる「決算月」です。
日本の一般的な企業は事業年度を4月から翌年3月とし、決算月を3月にしていることが多いですが、その理由はご存じでしょうか。今回は決算月の豆知識を紹介します。
決算月とは
本決算では、次年度の計画立案などに役立てるため、企業の資産・負債・純資産を明らかにする「貸借対照表」、収益・費用・利益をまとめる「損益計算書」、収入・支出のお金の流れを明示する「キャッシュフロー計算書」などの決算書(財務諸表)を作成します。
3月決算が多い理由
■国・自治体の会計年度
国や市役所などの地方自治体・公共団体の会計年度は、4月から翌年3月に統一されています。これは明治時代から続いているルールであり、当時の納税の時期などが影響していたようですが、確実なことはわかっていません。
公的機関の年度が4月から翌年3月となると、取引をしている企業は事業年度を合わせた方がスムーズに活動できます。その連鎖が続き、公共事業と直接関わりがなくても、取引先に合わせて3月決算にしている企業が多いと考えられています。
■税制改正のタイミング
毎年4月1日、財務省はその年度の税制改正を発表しています。このとき発表された新しい税制は4月1日から適用されることが多いので、それに対応するために3月決算とする企業もあるようです。
■教育制度
日本の多くの高等学校や大学は、3月を卒業月としています。新卒採用などを考慮すると、企業側も学校に合わせ、3月を事業年度の最終月、つまり決算月とすることが多いと考えられます。
※出典:国税庁「第143回国税庁統計報」
3月決算のデメリット
そのため、事業年度をずらし、決算月を3月以外に設定する企業もあります。中でも多いのは9月、12月であり、12月は1年の暦と合わせる目的が多いほか、個人事業主から法人化した企業が個人事業主の事業年度である1~12月をそのまま採用するケースもあるようです。
決算月の変更方法

■決算月の変更手順
- 株主総会の特別決議後、定款を変更する
※株主の3分の2以上の賛成が必要 - 株主総会の議事録を作成する
- 税務署へ異動届出書を提出する
オーナー会社や零細企業の場合、決算月の変更はそこまで多くの手順が必要なわけではありません。ただし、決算を変更した場合、取引先や銀行に変更の連絡を行わなければなりません。建設業などの許認可事業を行っている場合は省庁などにも届け出る必要があります。






















