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経営計画 2017/03/09

できる経理マンになるために、 バランススコアカード(BSC)を学ぶべし!

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経理部門でまとめられる各事業部の売上高や営業利益などの会計数値は、戦略立案の際の重要な指針となります。しかし、数値だけでは会社が抱える問題を解決するには至りません。
大切なのは、その会計数値から何を読み取り、どのような行動を起こすかです。会計数値から現場が何をするべきかを導き、実際の行動計画に展開する手法として注目されているのがバランススコアカード。
これから経営者の右腕を目指す経理担当が学んでおきたい手法です。

バランススコアカード(BSC)とは?

バランススコアカードは、1990年代の初めにハーバード大学ビジネススクールの管理会計学者、ロバート・S・キャプランと経営コンサルタントのデビット・P・ノートンが考案したもの。
バランススコアカードは、企業が掲げる財務目標に対して、どう行動計画に落とし込むかを明確にすることができます。
経理担当が戦略立案能力を強化するツールとしても最適といえます。

バランススコアカードは、4つの視点というフレームワークで経営戦略を立案していきます。
4つの視点とは、「財務の視点」「顧客の視点」「業務プロセスの視点」「社員の成長の視点」の4つ。
会計数値でもある財務の視点を起点にそれぞれの因果関係を追いながら視点を展開していきます。

例えば、営業利益率10%という財務数値目標を立てたとします。これが起点となる「財務の視点」。
この財務数値目標を達成するために顧客をどう満足させるべきかという「顧客の視点」に落とし込み、顧客満足のために業務プロセスをどう改善すべきかという「業務プロセスの視点」に展開。
最後は、その改善を実現するために社員はどのような学習を経て成長を遂げるべきかという「社員の成長の視点」に着地します。

なぜ、4つの視点が必要なのか?

なぜ、4つの視点が必要なのか?
営業利益率10%という経営目標を掲げても、一人ひとりの社員が何をすべきかまで落とし込まれていないと、行動に移れるものではありません。
「経営効率を向上せよ」「コストを削減せよ」といわれても何から始めていいかわからないものです。
その点、バランススコアカードでは、企業が考える各視点の戦略目標やKPIが明確になるので、行動を促しやすくなり社員のモチベーションの向上にもつながります。

参考文献:会計参謀(中央経済社)の戦略マップを参考に作成参考文献:会計参謀(中央経済社)の戦略マップを参考に作成

経理担当が学ぶべき理由とは?

経理担当が学ぶべき理由とは?
バランススコアカードは、本来経営層や戦略部門が中期経営計画を策定するためのフレームワークです。
なぜ、経理担当が学ぶ必要があるのでしょうか。それは、バランススコアカードは、会計と経営戦略を結ぶツールといえるからです。
経理部門でまとめられた会計数値から財務的目標が掲げられ、それを達成するための行動指針が具体的に示されていく。
そのプロセスを学ぶことは、経営戦略や経営計画の要諦を理解することにつながります。

本サイトで幾度となく言及しているように、これから求められる経理担当は、経営戦略を理解し、経営層の右腕として有益なアドバイスができる人材です。
そのための知見を得るためのツールとしてバランススコアカードは、最適なものと考えます。
いきなり経営層に対してこのような提言をするのは気が引けるという方も多いことでしょう。
まずは、自分なりの財務的目標を想定し、練習してみてはいかがでしょうか。

会社の「現状」である会計数値からどのように会社の将来である「目標」を導くか。そんなシミュレーションを繰り返すことが、経理担当としての新しいスキルを育むのです。
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経理部門は専門的な業務が多い上、単調なアナログ的作業がいまだ残っています。
それだけに与えられた業務だけをこなしていては、知らず知らずのうちに時代から取り残されてしまうリスクがあります。
今回ご紹介したような会計と戦略を結ぶツールを自分なりに実践しておくと後々大きな強みとなるはずです。
また、リアリティーのあるバランススコアカードを作成するために、各部署にヒアリングすることをおすすめします。
各部署が抱える課題を把握した上で、会社の財務的目標を想定し社員の行動指針に展開していく。より実戦的なトレーニングとなることでしょう。
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