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ITセキュリティ 2024/08/20

最近急増している「サポート詐欺」に注意!

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ここ数年、いわゆる「サポート詐欺」の被害が大幅に増えており、警察やIT系の企業・団体から注意喚起が行われています。国民生活センターによると、2023年の相談件数は例年のおよそ1.3倍に増えているとのこと。今回は、このサポート詐欺の代表的な手口と対処方法、企業が取るべき対策などをご紹介します。

サポート詐欺の巧妙な手口

Webブラウザに警告画面を表示して、偽のサポート窓口に誘導するのが「サポート詐欺」です。例えば、インターネットを閲覧中に、

このパソコンはウイルスに感染しています。
今すぐ対処する必要があります。
至急、下記のサポート窓口に連絡してください。
050−XXXX−XXXX

といった警告画面が大きな警報音とともに表示され、あわてて電話を掛けると言葉巧みに誘導されてしまい、

  • 遠隔操作ソフトをインストールするよう指示される
  • パスワードなどを聞き出される
  • 修理代として金銭をだまし取られる
  • 怪しい電話がかかってくるようになる

といった被害を受けることになります。
強い警告音や派手な色彩、閉じるボタンが無いなど、ショッキングな演出で警告画面が表示されてパニックになる人が多く、また有名なIT企業やセキュリティ企業の名前を勝手に掲げているため、パソコンやインターネットに不慣れな方は、ついつい欺されてしまうようです。

アダルトサイトのような怪しいサイトだけではなく、「無料イラスト配布」といった一見無害なサイトやバナーにも警告画面が仕込まれていることがあるので、注意が必要です。

怪しい警告画面が表示されたら

怪しい警告画面が表示されたら、あわてず落ち着いて、次のように対処しましょう。

1. 表示されている連絡先には決して電話しない
表示されているのはニセモノのサポート窓口です。電話も、ボタンクリックも、決して押してはいけません。電話をしただけで、自分の電話番号が迷惑電話のリストに加えられてしまう可能性もあります。

2. 偽の警告画面を閉じる
閉じるボタンが無くてもあわててはいけません。Webブラウザを終了する、パソコンを再起動するなどの操作を行い、速やかに警告画面を閉じてください。方法はOSによって異なりますので、インターネットで検索してみましょう。たくさんの対処法が見つかるはずです。
もしも、偽のサポート窓口に連絡してしまったら、次のように対処してください。

3. ウイルスチェックとアンインストールをする
まずはアンチウイルスソフトなどを使ってマルウェアなどを排除します。怪しいソフトウェアをインストールしてしまった場合は、アンインストールしてください。

4. クレジットカード会社や銀行への連絡
金銭を要求されても支払ってはいけません。万が一、支払手続きをしてしまったり、口座番号・カード番号やパスワードを教えてしまったりしたら、クレジットカード会社や銀行に連絡し、支払い停止などの措置をしてもらいましょう。電子マネーやプリペイドカードで支払った場合も同様です。

5. 警察などに相談する
金銭的な被害が出てしまった場合や対処方法がわからない場合は、最寄りの警察や消費生活センターに通報・相談しましょう。その際、被害状況がわかる資料をまとめてから相談に行くと、話が早く進みます。

企業が取るべきサポート詐欺対策とは

サポート詐欺のトラブルは、意図せず仕事中に起こってしまうことも珍しくありません。そこで、企業が行うべきサポート詐欺対策をいくつかご紹介しましょう。

Webサイトの利用制限
MJSの「PCパトロール for Cloud」のようなサービスを利用すると、Webフィルタリング機能による怪しいサイトへのアクセス防止、WebサイトやSNSの閲覧/書き込み禁止を簡単に行うことができます。

パソコン利用履歴の取得
「PCパトロール for Cloud」は、Webサイトの閲覧履歴やパソコンの操作履歴を記録することもできます。サポート詐欺の被害を警察等に通報する際、被害状況を示す資料や証拠として利用できます。

UTMによるサイバー攻撃対策
UTM (Unified Threat Management) は、ファイアウォール、アンチウイルス、アンチスパムメールなどの機能を統合したセキュリティ機器です。企業ネットワークの出入口を守り、さまざまなサイバー攻撃をこれ1台で防御できるため、サポート詐欺対策にも有効です。

サイバー保険への加入
近年のサイバー犯罪は、愉快犯よりも金銭目的の犯行が主流になりつつあります。サポート詐欺はその典型で、大きな経済的損失を招く可能性があり、保険でカバーできるようにしておく必要があります。MJSでは、セキュリティラインナップの一環としてサイバー保険もご用意しております。
また、サポート詐欺をはじめとするサイバー攻撃を防ぐためには、つねにパソコン、OSやソフトウェアを最新の状態に保っておく必要があります。Windows 7のサポート終了からすでに5年が経過し、2025年10月にはWindows 10のサポートが終了します。サイバー攻撃への耐性を強化するためにも、この機会に最新OSを搭載したパソコンやサーバーへの移行をご検討ください。
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財務と経営システムのリーディング・カンパニーとして知られるMJSですが、ERPや財務会計システムだけではなく、セキュリティ、ハードウェア、保険など、企業経営を支える製品・サービスを幅広く取り扱っております。セキュリティ分野についても早くから取り組んでおり、豊富な導入実績とノウハウがあります。サポート詐欺対策をお考えなら、お近くのMJSまでお気軽にご相談ください。

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