
粗利で利益を考えるのはこんなに危険!経理担当者ができる営業担当者へのサポートとは?

企業に所属していると、担当部署によって考え方の違いがあることは少なくありません。その1つが利益についての考え方です。経理担当者にとっては当然の知識である「粗利」と「営業利益」の違いも、他部署では正確に理解されていない可能性があります。その認識が業績全体に大きく影響することもあるのです。
今回は粗利と営業利益の大きな違いと、経理担当者が注意すべき点について解説します。
損益計算書における利益

営業担当者は粗利を重視しがち?
さらに売上高に対する粗利の割合を粗利率と言います。
上記の計算式から、粗利は計算がシンプルで予測を立てやすいということがわかります。営業担当者が粗利を活用する大きな理由がこれです。1日に何十枚も見積書を作成するには、即座に赤字、黒字の判断をする必要があります。その際に粗利を算出することで、ある程度の利益を見通すことができるのです。
ただし、これは利益の本質ではありません。粗利の数字が良いからといって、必ずしも儲かっているとは限らないのです。そこで重要なのが営業利益の考え方です。
粗利とともに注目すべき営業利益
つまり、営業利益においては売上原価の他に販管費も重要になるのです。販管費には、以下のような勘定科目が該当します。
- 給料手当
- 賞与
- 福利厚生費
- 旅費交通費
- 修繕費
- 広告宣伝費
- 会議費
- 消耗品費
- 水道光熱費
- 支払手数料
- 租税公課
- 通信費
ここで各事業における粗利と営業利益の一例を挙げます。
| 飲食店 | 理髪店 | インターネット販売店 | |
| 月商 | 200万円 | 200万円 | 150万円 |
| 粗利益 | 100万円 | 184万円 | 75万円 |
| 粗利率 | 50% | 80% | 50% |
| 販管費 | 70万円 | 130万円 | 5万円 |
| 営業利益 | 30万円 | 54万円 | 70万円 |
粗利率と粗利益が非常に高い理髪店も、家賃や人件費などの販管費を差し引くと、営業利益はインターネット販売店よりも下回っています。これは少し極端な例ですが、粗利のみを意識したため結果的には赤字になってしまったというケースは少なくありません。
黒字経営を支えるための経理担当者の役目

その解決策として、経理担当者が営業利益までを含めた事業の利益を算出し、目標とする粗利率を営業担当者に伝えるという方法があります。粗利率がどの程度であれば会社に利益が出るのかを、営業利益を見越した数字で示しておくのです。営業担当者は具体的な数字を目標とすることで、効率よく、安全な事業展開をすることができます。






















