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税金 2017/08/22

そのケース、経費で落とせるの?旅費交通費編

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様々なシーンを題材に「経費で落とせるの」という問題を出題する新シリーズ、第3弾は旅費交通費編です。経理担当者要チェック!
社内の他部署やクライアント先から質問されたと思って気軽にチャレンジしてみてください。

旅費交通費とは?

旅費交通費とは、役員や従業員が会社の業務を遂行するために費やす「旅費」や「交通費」のこと。
旅費は、遠方に出張した際に旅費規程等に基づいて支給される出張旅費を言います。移動に関わる交通費や宿泊費、出張手当(出張日当)などを含みます。
交通費は、交通機関の利用にかかる実費のことで、その内訳は通勤費・定期代、電車賃・バス代・タクシー代、高速道路などの有料道路料金、駐車場料金などがあげられます。

ケース1
出張先のホテルでマッサージを利用。
これは、旅費交通費になるの?

慣れない街を1日中歩き回ってクタクタ。ようやく辿り着いたホテルでマッサージを利用して疲れを癒したい。
そんなシーン、ありがちですよね。
でもこれ、旅費交通費として計上できるのでしょうか。
気になる答えは…
○ 旅費交通費になります!
出張時にすべての従業員がマッサージを利用することができ、高額な金額でないのであれば旅費交通費として計上しても問題ありません。
ただし、出張には日当(出張手当)という、宿泊費や交通費以外の手当を支給することができます。
この日当は、出張に出掛ける役員・従業員に現金を支給することが可能。それにも関わらず給与扱いにならず、個人の所得税や住民税も課税されません。
会社の節税対策にもなることから出張時に日当を支給するケースが多く見られます。日当が支給されている場合、マッサージ代はその中に含まれていると考え旅費交通費として計上されません。
しかし、日当自体も旅費交通費として経費になるので、いずれにしても経費になると言えます。

POINT!
出張時のマッサージ代も旅費交通費になる

ケース2
出張の後、少し足を伸ばして観光しました。
これは、旅費交通費になるの?

出張先で難しいと思われた商談が成立し、ご褒美も兼ねメンバー全員で少し足を伸ばして観光に出掛けました。
会社の行方を左右する商談の成立です。
少しだけ足を伸ばした交通費は、旅費交通費として計上できないのでしょうか。
気になる答えは…
× 旅費交通費になりません!
たとえ成果の上がった出張でも、通常は観光に旅費交通費を計上することはできません。
ただし、会社の業務に関連する目的を遂行するための費用なら旅費交通費以外の科目で経費計上できる可能性はあります。
例えば、WEB制作会社が次のプレゼンに使用する写真撮影のために紅葉の名所を訪れる。映画制作会社が動物の動きを研究するために話題の動物園に足を運ぶなどのケースで研究費が計上される可能性があります。

POINT!
一般的に観光は旅費交通費にならない

ケース3
お客様を接待した帰り、終電前なのにタクシーで帰宅。
これは、旅費交通費になるの?

大切なお客様を接待した夜。ずいぶんと話に夢中になり、お酒も思いのほか深くなり酔ってしまいました。
まだ電車は動いていたのですが、酔ったまま終電間際の混雑した電車に乗るリスクを考慮し、タクシーで帰宅しました。
これは、旅費交通費になるのでしょうか。
気になる答えは…
× 旅費交通費になりません!
お酒に酔って終電間際の混雑な電車に乗ることのリスク回避の点から経費にはなります。
ただし、これは接待交際費で旅費交通費ではありません。タクシー利用の場合は、仕事の移動手段としての利用は旅費交通費ですが、接待の帰りのタクシー利用は接待交際費となります。
ちなみに接待会場までタクシーで行った場合も接待交際費です。同じ接待でも、接待される側なら帰りのタクシー代は旅費交通費となります。

POINT!
接待する側は帰りのタクシー代も接待交際費

ケース4
外資系企業のパーティーに妻同伴で参加。
これは、旅費交通費になるの?

外資系企業のお客様主催のレセプションパーティーに出席することになりました。
外資系企業ということで、参加者のほとんどが配偶者やパートナー同伴ということで、妻を同伴しました。妻は専業主婦で会社の仕事には一切関与していません。
会場は九州と遠方なので、飛行機代などの交通費が経費計上できると助かるのですが。 
気になる答えは…
× 旅費交通費になりません!
海外のパーティーなど、夫婦やパートナーが揃って招待されるケースも多いようです。
しかし、奥さんは会社の業務に関与していない場合、旅費交通費として計上することはできません。
ただし、役員である当事者が身体障害者で常時補佐が必要な場合や国際会議などへの出席のため配偶者の同伴を求められている場合、外国語や高度な専門的知識を有する者の同伴が必要とされる場合は、経費として計上が可能となります。

POINT!
パーティーに妻同伴は経費計上が難しい
**********
旅費交通費は、業務を遂行するための移動に使用した経費です。通勤費・定期代などは、わかりやすいものですが、タクシー代は接待交際費との区別が難しい面があります。
どちらも経費になるとは言え、会社の方針で接待交際費を抑えたいという場合もあるでしょう。
そんな時、経理担当は良きアドバイザーとして社員を指南する必要があります。
また、出張時の日当は節税対策の基本。日当を支給するために不可欠となる「出張旅程規定」の作成も経理担当の重要な役割です。
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