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FinTech 2017/08/08

フィンテックを支える技術、今、注目のブロックチェーンとは!?

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これからの経理は、情報に対して敏感でなければなりません。
特に、金融の世界を劇的に変えるといわれるテクノロジーの趨勢には気を配る必要があります。
そこで、今回はインターネット以来の発明と言われるなど、今、注目の新技術ブロックチェーンを取り上げます。
ブロックチェーンとは何なのか。どんな特長をもっているのか。そして、社会をどのように変えるのか。そんな観点から解説していきたいと思います。

ブロックチェーンとは何か

ブロックチェーンは、仮想通貨ビットコインの信頼性の基盤となっているデータベース技術。
最大の特長は、分散型台帳技術と呼ばれ、データベースの一部となる台帳情報を共通化し、個々のシステム内に同一の台帳情報として共有できることがあげられます。

一般的な銀行の預金口座では、銀行が保有する巨大なサーバーが台帳をデータベースとして管理しています。引き出しや預け入れ、振り込みなどの処理が発生すると、取引記録や口座残高が書き込まれ、銀行はデータベースのバックアップを幾重にも取りながら情報漏えいを防ぐべく厳重に管理しています。
巨大サーバーの設置から管理運営まで莫大なコストがかかるわけです。

一方、ビットコインには、こうした集中管理型のデータベースが存在しません。あるのは多数のコンピューター端末で構成されたネットワークのみ。
コンピューター端末同士が互いにデータを交換する(P2Pネットワーク)ことで取引記録を共有し、互いに監視し合う分散型台帳と言われるスタイルをとります。
巨大サーバーで一括管理する従来の方法に比べて低コストでシステム構築から運用管理まで行える上、すべての取引履歴をネットワークで共有することで、信頼性を担保します。

運用開始以来、改ざんの被害なし

ブロックチェーンの大きな強みといえるのがデータ改ざんのリスクが極めて低いこと。ビットコインの運用が始まった2009年よりこれまで、ビットコインは一度も改ざんの被害を受けることなく、取引を継続しています。

その秘密は、ブロックチェーンのデータ構造自体にあります。例えば、ビットコインの取引記録は、P2Pネットワークを通じてビットコインのネットワークに参加しているすべてのコンピューター端末に配信され、受け取ったコンピューターは、取引記録に不正操作がないことを検証した上で取引記録を承認します。

承認された取引記録やビットコイン参加者が保有する残高は、約10分ごとに「ブロック」と呼ばれるデータの塊としてまとめられます。このブロックが次々と鎖のようにつながり、取引情報や残高などの情報が組み込まれていきます。
それぞれのブロックをつなぐのはハッシュ値という、情報を数値化したもの。

データ改ざんが不可能な仕組み

このハッシュ値を算出するためには、コンピューターによる膨大な演算が必要になるのですが、最も早く演算を成し遂げた人に報酬(ビットコイン)が与えられる仕組みになっています。
この報酬が10分ごとに1回発生し、1日で約2億円(レートによって変わる)にものぼり、多くの企業や人々が競っているのです。
つまり、ビットコインのブロックチェーンは報酬によって自発的に維持されているわけです。

このハッシュ値は、ブロック内のデータを少しでも改ざんしようとするとすべての値が変わってしまい、演算をすべてやり直す必要が生じます。やり直しの計算の最中にも新しいブロックは追加され続け、演算のやり直しは不可能と言われています。
また、ブロックチェーンのデータベースは、P2Pネットワークに参加するすべての端末が保有するため、一部のコンピューターが停止してもデータが消えることはありません。これが「改ざん不可能」「24時間停止しない」と言われるブロックチェーンの秘密です。

様々な用途への応用が期待される

ビットコインの信頼性を担保する基盤として注目されたブロックチェーンですが、今、様々な用途への応用が期待され、研究開発が続けられています。
決済や為替・送金・貯蓄などの金融分野だけでなく、医療情報の共有やそれをベースにした効果的な治療の実現、食品偽造や中古車の事故歴隠しなど、事業者の不正を防止するシステムの開発など、多岐にわたる分野で技術の適用が期待されています。

■ブロックチェーン技術の応用が期待される主なサービス
◯決済 ◯為替/送金/貯蓄 ◯証券取引 ◯ソーシャルバンキング ◯海外送金 ◯トレードファイナンス (貿易金融) ◯サプライチェーン ◯マーケットプレイス ◯ストレージ(データ保管など) ◯市場予測/未来予測 ◯投票 ◯医療(医療情報) ◯認証(デジタルIDなど) ◯土地登記等の公証 ◯資金調達(クラウドファンディングなど) ◯寄付 ◯ポイント/リワード ◯シェアリング ◯コミュニケーション(SNSなど) ◯貿易取引
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ブロックチェーンについてまとめました。
全く新しい技術なので、その仕組みについてはわかりづらい面もありますが、強固な改ざん耐性という特長を知っていただきたく、あえて特異なデータ構造にも言及しました。
経理担当にとっては、将来ブロックチェーンが経理業務にどんな影響をもたらすかに思いを巡らせる必要があるでしょう。
また、経営層は常に注目されている新しい技術に興味を抱いているもの。相手の関心度に合わせて適宜説明することで、社長の信頼を獲得するチャンスにもなります。
常日頃から情報感度を鋭敏にしておきたいものです。
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