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業務全般制度改正 2020/09/15

2020年度から義務化される電子申告で税務の効率化をはじめよう!

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2020年度から大法人を対象に義務化される電子申告。提出書類の作成から申告、納付まで税務を大幅に効率化できるため、今回義務化の対象とならない企業でも導入検討が始まっています。

2020年4月から大法人の電子申告が義務化へ

2020年4月1日以降にはじまる事業年度から法人税などの電子申告が義務化されることになりました。義務化の対象となるのは資本金1億円を超える大法人ですが、電子申告のメリットを活かして経理業務を効率化するために、対象外でも導入を検討する企業もあるようです。

電子デバイスの専門商社であるK社もそのひとつ。2010年に産声を上げたK社は、工場のスマート化やIoTといったトレンドに乗って業績を伸ばし、近年国内の営業拠点数が拡大していたため、管理部門の業務見直しと効率化が課題となっていました。

M沢課長「と、言うわけで、」
どうやらK社で経理課長を務めるM沢氏は、電子申告の導入プロジェクトを中堅社員のT岡さんに一任したいようです。

T岡さん「ウチの会社、資本金1億もありませんよ? 義務化の対象外だと思いますけど」
M沢課長「う~ん、そうなんだけど、」
T岡さん「人事部門でも社会保険の電子申請にはそんな気配がありますからねえ」
M沢課長「でしょ? その時になってから慌てても余計な苦労を背負い込むだけだし、この手のことは早めに取り組んでおいた方が良いと思うんだよね」

税務申告を大幅に効率化できる電子申告

T岡さん「電子申告を導入するとなると、税務に関しては業務フローやルールの見直しも必要になってきますね。会計事務所との連携や業務の棲み分けも組み直さないと」
M沢課長「そうそう、だから早めの取り組みが必要なんだよ」
T岡さん「とは言え、経理部門にとっては大きな変化ですよ。やるからにはそれなりのメリットを旗印に掲げたいところです」
M沢課長「大きなメリットは、やっぱり業務効率化だね」
T岡さん「ですよね」
M沢課長「ただでさえ経理部門は人手不足なのに、税務ってなにかと煩雑で手間が掛かるし、税制改正は毎年あるし、消費税改正にも対応しなければならないし…」
T岡さん「やるべきことが増えていく分、どんどん効率化していかないとパンクしちゃいますよ」
M沢課長「それに、ウチの会社みたいに営業拠点が多くなってくると、地方法人税や法人住民税の申告先も多くなるから、それらを電子化できるメリットは大きいよ」
T岡さん「たしかに、それは大きいです! 地方に営業所を置くようになってから、税務も経理も仕事量がぐんと増えましたから」

税務システムは会計システム等との連携が重要

T岡さん「電子申告をはじめるとなると、税務システムも電子申告に対応したものを検討する必要があると思うんですが、どれを選べば良いのか迷いますね」
M沢課長「そうだなあ、我々が電子申告を導入する一番の目的は経理部門の業務効率化だから、そこは選定基準としてはっきりさせておきたいかな」
M沢課長「ウチの会社でもいろいろな業務が電子化されるようになってきたでしょう?」
T岡さん「はい。去年は勤怠管理や経費申請がスマートフォンでできるようになりましたね」
M沢課長「そうして補助的な業務システムが増えていくと、システム間のデータ連携の重要さを痛感するよ」
T岡さん「あ〜、たしかに。せっかく税務システムを入れても、会計システムのデータを再入力しなければならないとなると、かえって手間やリスクが増えてしまいますからね」
M沢課長「でしょう?」
T岡さん「法人税、消費税、事業税の申告書に各種別表書類、決算報告書、勘定科目明細書などなど、申告にあたって作らなければならない書類はたくさんありますからね。面倒な作業はみんな自動化して、最小限の入力とチェックで済ませたいところです」

電子申告の業務全体をひとつのシステムで効率化

T岡さん「そう言えば、電子申告って、やってみると意外に面倒とか、けっこう難しいとか聞きますけど」
M沢課長「最近は使いやすくなっているみたいだよ。まあ、その辺りの使いにくさも最近の税務システムは解消してくれるわけだけど」
T岡さん「ええ? ということは、税務システムの電子申告対応って、申告データを作成できるだけじゃないんですか?」
T岡さん「納付までできるんですか」
M沢課長「ひとつのシステムですべてを管理できるのは、やっぱりラクだよねぇ」
M沢課長「その通り」
T岡さん「先ほどもちょっと話が出ましたけれども、ウチの会社は地方各地に事業所があるので、それは非常に助かります。事業所ごとに申告書等を作成して、チェックして、印刷して、署名、押印、封入、郵送と、これだけの作業に数日掛かっていましたから」
M沢課長「電子申告なら、半日かからないだろうね」
T岡さん「半日…。それはそれで嬉しいような、悔しいような、そこまで一気に効率化されると複雑な気分ですね」

運用が始まれば飛躍的に業務負荷が軽減される電子申告

T岡さん「いろいろな課題や要望が出てきましたが、ここでひとつ、電子申告に対応した税務システムの選定ポイントをまとめておきましょうか」
M沢課長「いいね」
T岡さん「大きなポイントとしては、
といったところですね」
M沢課長「もっと細かい希望を言えば、
とかも欲しいところだね」

T岡さん「それにしても、電子申告の導入は結構大変なプロジェクトになりそうですねぇ」
M沢課長「電子申告に限らず、業務の電子化は準備が大変なんだよね。でも、運用が始まってしまえば業務は飛躍的にラクになるよ」
T岡さん「今が業務電子化への変革期、というわけですね」
M沢課長「経理課みんなでバックアップするからさ、よろしく頼むよ〜」
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