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ITDX 2021/04/20

AIを活用した仕訳入力の自動化で人の手による入力作業を最小化!

少子高齢化による労働人口の減少や労働者の価値観の多様化などにより、我が国では人手不足が深刻化しつつあります。また、働き方改革の推進とともに、短い労働時間でいかに生産性を上げるかは大きな経営テーマとなっています。これらの課題に対する解決策のひとつとして注目を集めているのが「業務の自動化」です。経理部門においても自動化は急速に普及しつつあり、その代表格とも言えるのが「自動仕訳入力」です。

自動仕訳入力とは?

会計システムにおける自動仕訳入力は、おおよそ2種類に分けることができるでしょう。

ひとつは「他のシステム/サービスとデータ連携する」ことによって仕訳データへの手入力を最小化するものです。例えば、銀行やクレジットカートなどの取引明細、経費精算や請求書管理のサービス、給与システムや販売システムなど、さまざまなシステムやサービスのデータをインターネットやクラウドを経由して会計システムに取り込み、あらかじめ決められたルールやパターンに基づいて仕訳データ化してしまう仕組みです。

もうひとつは「紙の帳票をスキャンしてテキストデータ化する(OCR)」タイプです。レシート、領収証、請求書、取引明細などの紙文書をスキャンして日付、金額、電話番号などを読み取り、仕訳データに変換することができます。最近では、オフィス据え置きのスキャナーやコピー機、複合機だけではなく、スマートフォンのカメラ機能でスキャンできるようになったため、活用の幅が大きく広がりつつあります。

自動仕訳入力がもたらすメリット

経理部門における人材不足解消と生産性向上を図るためには、人の手による入力作業をできるだけ削減していくことが大きなポイントとなります。仕訳入力を自動化することにより、経理部門は大きく2つのメリットを得ることができます。

■業務負荷の軽減
紙文書のテキストや数値を手入力する、あるいは他のシステムで入力されたデータを別のシステムに再入力するといった作業は、非常に効率が悪く、経理スタッフの作業時間をどんどん削り取ってしまいます。データ連携やOCRによって仕訳データ作成を自動化すれば、手入力や再入力を大幅に削減することができます。経理部門では、仕訳データのチェックと修正、補足入力をすれば良いのです。

■入力ミスや入力モレを最小化
人の手による入力作業にはヒューマンエラーがつきものです。自動仕訳入力を導入すれば、手入力することなく、他のシステムやサービスから収集されたデータをほぼそのまま仕訳データに変換できるため、入力ミスや入力モレを最小限に減らすことができます。


自動仕訳入力にAIのパワーを活用

従来の自動仕訳入力は、仕訳パターンや仕訳ルールの辞書に基づいて仕訳データへの変換を行ってきたため、不足している情報を手入力で補足したり、自動入力されたデータの修正を行なったりする必要がありました。

そこで近年、自動仕訳入力機能の効率性と正確性をより高めるために採用され始めたのが「AI」です。

財務会計分野では、これまでもOCRにAIを導入することで文字の認識精度を高める取り組みがなされてきましたが、現在では会計システムのさまざまな機能にAIが組み込まれるようになっています。
自動仕訳入力機能では、仕訳入力すべきデータをAIが推測することにより、これまで経理スタッフが補足入力していたデータについても入力を自動化し、可能な限り人の手によるデータ入力作業を最小化できるようになっています。AIによるデータ入力の精度は、AIの進化や成長とともに、これからどんどん高度化していくでしょう。
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